【離乳食】バナナしか食べません
バナナしか食べません
こんにちは♪ 幸せな食卓の惑星 管理栄養士 小林浩子です♪
生後7ヶ月のお子さんを持つお母様
「離乳食は、バナナしか食べません。
バナナしか食べないので、
最近は、お粥にバナナを混ぜて食べさせています。
これでいいのでしょうか。」
ご質問がありました。
正解はない
まず、ひとつ確認したいのは、「正解はない」ということです。
いくつかの方法を紹介します。
方法1:強制的にやめさせる
「心を鬼にして、がまんさせる」
→諦めて、他のものを食べてくれるだろう
方法2:分量を決める
「量を決めて、それ以上あげない」
→諦めてくれるだろう
方法3:飽きるまで、制限しない
「ほしいだけ、あげる」
→いつかは、飽きるはず
方法4:見守っていく
→活動量が増えて、お腹が空けば、
他のものを食べられるようになるはず
お母様自身が、心の負担にならない
ピンとくる方法を選んでくださいね。
もし、うまくいかなかったら、
他の方法を試せばいいのです。
ちなみに我が家は、上から試していき、方法3,4に落ち着きました。
Food Chainingという方法
質問のお母様の場合
「バナナ味なら食べるのかも」と思い、
お粥にバナナを混ぜたら、食べてくれました。
手法の一つに、摂食行動障害のアプローチとして、
FoodChainingという専門の方法があります。
「お粥にバナナを混ぜた」という発想から、一つの手法を紹介させていただきます。
こだわっている部分・食感や味、温度などを把握した上で、
食感は同じであるが、味が少し違うだけのものにチャレンジする。
レパートリーが一歩広がったら、
次に味は同じであるが食感が少しだけ違うものにチャレンジする。
このように少しずつ食域を広げていく手法です。
「離乳食でバナナしか食べない」ことを摂食行動障害にあてはめるのは、あまりにも大げさですが、方法としては、大いに参考になるかと思います。
今回のバナナの場合「お粥に混ぜたら食べた」
⭕️ は、こだわっているところ
△ は、少しこだわっているところ
❌ は、こだわっていない
⭕️ 風味(バナナ味)
△ 味覚 (甘さ)
△ 食感(ぐにゃっと手でつぶせる固さ)
❌ みため(バナナの形でなくてもいい)
❌ 温度(温かくてもよい)
バナナ風味と、ほんのり甘さと柔らかさがあれば、温度が温かくても大丈夫だったということです。
それだけでも、レパートリーは広がりそうですね。
<今後のチャレンジのアイデア>
・きな粉やゴマをふりかけてみる
・色がそんなに変わらない野菜と混ぜてみる(かぼちゃ・かぶなど)
・果物と混ぜてみる(りんご、なしなど)
などなど、
他の味を混ぜていくことによって
食域を少しずつ広げていって
最終的には、バナナの割合をなくしていきます。
それが、FoodChainingという方法です。
まとめ
・「ばっか食べ」を治す方法に正解はない。
・お母様自身が、負担のない方法を選んでいい。うまくいかなかったら他の方法を試せばいい。
・少しずつ幅を広げていくFoodChainingという手法がある。
<さらなる極意>
なにかのきっかけで、他の食べ物を食べるようになるなることがあります。
「こだわり」を認めながらも諦めずに待ってみると、チャンスがやってきます。
お子様にあった対応を、小さなうちに見つけておくと、成長とともに、あるかもしれない「食べてくれない(偏食)」対応が、とてもラクになります^^
では、まったね〜ヾ( ´ー`)
息子と全く同じで離乳食はバナナ粥のみでした!
小学3年生になった今も偏食で、給食で苦労していますが、バナナはほとんど食べなくなりました。メロン、りんご、梨、いちごなどの果物は大好きです。
息子に限って言えば、3の飽きるまで与える方法で少しずつ食べられるものが増えていったように思います。
思えばアンパンマンのスティックパンしか食べない、ミートボールしか食べない、インスタントのちゃんぽんしか食べない、など色んなばっかり食べがありました。
まだ野菜全般苦手だし、食べられないものばかりですが、少しずつ食べる量も種類も増えてきたので、焦らず見守っていきましょう!